[マルチピッチ]小川山 仏壇岩 エレクトリック・レディランド Electric Ladyland 2023/11/11

2023/11/13

2023年 アルパイン クライミング マルチピッチクライミング 山行記録 小川山 登山 無雪期

t f B! P L

Electric Ladyland(ジミ・ヘンドリックス)

初めて登るルートはネズミーランドのエレクトリカルパレードのようにドキドキワクワクしてやっぱり楽しい。ちょうどDハロ(Disneyのハロウィンを意味する)の季節ですね、こんにちは、こんばんは。トリックオアトリート。(と思ったら終わってクリスマスの季節になっていた)

錫杖岳のAll Along the Watchtower(見張塔からずっと、ボブ・ディラン)の翌日に、小川山のエレクトリック・レディランド(以下、ELL)を登ることになるとは思ってもみなかった。という気持ちだったのだが結局それはかなわず。

Q:何か関係があるのか?
A:あるんです。

ジミヘンが出したアルバムであるELLには、ボブ・ディランの見張り塔からずっとをカバーした楽曲であるウォッチタワー(邦題が異なる)が収録されているのである。つまり錫杖の見張り塔を登ってから、小川山のELLを登るのは至極当然の流れであり、継続登攀としては(日を跨いだとしても)やっておかなければならない課題の一つなのだ。と思っていたけど結局天気の都合で連日では登れなかったのだが。

さてそんなELLは4ピッチ5.9のオールナチュプロのルートで、長くは無いがきっと私好みのルートのはずである。尚、ジミヘンは9月18日に亡くなったのだが、私の誕生日も9月18日である。誕生日の前後半年間は誕生日プレゼントを受け付けています。

山行概要

日程:2023年11月11日

天気:晴れ

山行形態:マルチピッチクライミング、オールナチュプロ

メンバー:がんちゃん、加藤、佐藤さん、なみえどん、かなちゃんの5名(ほぼ因縁のカム#3メンバー)


ギア
50mハーフロープx2、キャメロット(#0.3~#3x2、#4~#5x1)ぐらい、60cmアルヌンいくつか、その他スリング類


駐車場とトイレ

廻り目平キャンプ場なので気にするな。連休は混んでるかも。でも多分ELLは混んでないから安心してね。ちなみにふれあいの森キャンプ場2023年は11月5日で営業終了です!と思ったら営業していた。お風呂も入れました。めでたしめでたし。焚き火でききききりたんぽ鍋だ。

山行詳細

<エレクトリック・レディランド、5.9、4ピッチ>

アプローチ
廻り目平のエリア内でも最奥の仏壇岩が今回の舞台。ハロウィンよろしく耳を付け、LEDで装飾し準備が出来たらいざ出発。LEDとELLなんだか似ている。いや、似てないか。

小川山よろしく林道をフェニックスの大岩手前まで進みます。なんかいい感じの通称かなケルン(そんな名前は無い)ところを右に入って沢沿いを上り詰めていきます。時折ジャンボリミッキーを口ずさみながら。ズンッズンッ。

序盤はそんな悪くない

このあたりから仏壇岩が見えてきますがまだまだ先。なぜならアプローチに1.5時間ほどかかるからだ。ちなみに仏壇岩の手前にはモアイ岩が被っている。「ちょっと邪魔だな。モアイって確か地中に足があったよな。歩いてどいてくれへんかな」などとブツブツ言いながら歩く。歩いてたのは俺か。

モアイ岩などが見えてくる

さてさて、樹林から涸沢に降り立ちガレた涸沢を詰めていきます。ある程度整備されているとはいえ、それなりにガレているので嫌な場合は左の樹林帯に逃げるのが吉です。時折踏み跡やテープがあり導かれる。

左の樹林帯に岩尾根が現れたら基部を左に回り込んでいくとガレ場に突き当たるので、そこを登っていきましょう。ズンッズンッ。詰めたらいつの間にかELLの取り付きと相成ります。ちょっとわかりにくいかも。頭上に大きな灌木があるのでそれが目印です。

山行詳細
まずは仏壇岩よろしく、おててのシワとシワを合わせて拝む。シアワセ~な~む~。この時はまだチョークを付けてはいけません。持ってきてないけど。この日は私、かなかな、佐藤さんの3人PTと、加藤、なみえどんの2人PTに分けました。

1P目:佐藤、5.8、40m
大木の左コーナーを登って行く。ルーファイも核心で、途中で右にもルートが取れそうだが左コーナーに沿って進む。中間部の乗越が核心だけど、えいやでいきましょう。

1ピッチ目なみえどん

えいやする所をフォローで煽る

イケメンか?

1ピッチ目終了点と登るなみえどん

2P目:佐藤さん、5.8、50m
テラスの右側奥のコーナーからスタートする。コーナーを登り終えると高度感のある岩稜をクラックなどを駆使しながら登って行く。

出だしのコーナー

2ピッチ目佐藤さんリード

2ピッチ目グイグイ登る

途中に大きなフレークが出てくるのでこのあたりがハイライト。ロープをまっすぐ伸ばして50mいっぱい。60mロープであれば2P目と3P目を繋げることが出来る。

がんばれがんばれ

2ピッチ目終了点より

3P目:がんちゃん、5.5、10mぐらい
何ともない所を乗越して、4ピッチ目取り付きのテラスまで登って終わった。

4P目:がんちゃん、5.9、15m
折角なのでリードトライ。まともにやった事がないオフィズスとはいえ5.9だからいけるやろーと思って意気込む。

オフィズスなんもわからん

案の定フィストも肩を突っ込むもよくわからず、オフィズスなんもわからん状態でテンション。ゴミクズ登攀でした(悲)。残念無念。

どーいう体勢?

4ピッチ目抜け口
お疲れサマンサタバサ

デプローチ
懸垂支点がピークから右に回り込んだ所にあります。1ピッチ目は最終ピッチ沿いに、テラスをさらに過ぎて次の懸垂支点がある灌木まで行った方がよい。2ピッチ目は見えている真下のコルへ。

コルは左岸側に降りるとわかりにくい残置支点があるのでそこからガレたルンゼをさらに2ピッチ降りて、あとはガレガレを降りて行けば、アプローチ道に戻るので、ダルイ登り返しで1ピッチ目取り付きへ荷物を回収しに行きました。

ガレルンゼなどを下降



尚、このデプローチだと1ピッチ目の取り付きに荷物をデポしている場合は直接は戻れないので注意。同ルート懸垂の方がいいかもしれません。

因縁のカム#3メンバーについて(ただの余談です)
ちなみに冒頭にちらっと書いている因縁のカム#3メンバーとは、とある槍西稜の際になみえどんが「カム#3を使うから持って行って!ガイドが言うてた!!」とムラっちに言ったのだ。
純粋なムラっちは真に受けて持ってきたのだが(クソ重くて嵩張るのに)、私はそんなものはいらない!!アルパインやぞ!!と一蹴し、絶対に使わないぞという強い意志でハーネスのケツ部分にぶら下げ結局誰も最後まで使わなかったため、ただの重りとなった。という一連の騒動の事である。


なんのポーズ?

これ以来、我々(がんちゃん、ムラッチ、なみえどん、かなちゃん)の間では事あるごとにカム#3をネタにしているのであった。ちなみになみえどんとかなちゃんで行った滝谷バットレス中央稜では使用せず、ただの重りになったらしい。あとたまに回収できずに残置する事があるらしい。

よかったらYoutube(がんちゃんねる)も見てください。

がんちゃんねる@Youtube

山行形態別

活動年

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